我々、中小企業診断士がフルスペックで経営改善に臨む場合、
・内部環境(人・モノ・金・情報)
・外部環境(マクロ環境、ミクロ環境、顧客、競合)
を精微に調べ上げ、経営戦略と具体的なアクションプラン、そこから導かれる計数値(予想PL、予想BS、予想CF)を組み立て、実行を支援する。
調べ上げた内部環境、外部環境から、経営への影響度が高い因子を選ぶのだが、そこにはよく「経営分析ツール」というものを使う。
「経営分析ツール」は、多様な形態が世の中に存在し、外部環境分析に適合性が高いのは、
「PEST分析、3C分析、5フォース分析・・」。
また、内部環境分析に適合性が高いのは、「バリューチェーン分析、VRIO分析、4P分析・・」
などが代表分析ツールだ。
これら、外部環境、内部環境の情報を整理し、戦略を構築するプロセスに進むのだが、ここでも「分析ツール」の手を借りると有効な戦略が顕在化し易い。
戦略構築に適合性が高いのは、「アンゾフの成長マトリクス、SWOT分析・・」などだ。
経営分析ツールを乱用するのは有効な戦略を希釈させるリスクがある一方、適切な経営分析ツールを選択することによって、戦略オプションの優先順位と効果を高い精度で見積もることが可能になる。
経営分析ツールは、経営戦略を構築する上での、ハードの部分だ。
そして、そこに入れ込むべきコンテンツである、情報、要因、戦略代替案は、分析者の取捨選択の意思が介在し、戦略を構築する上でのソフトの部分となる。
このソフトの部分である情報、要因、戦略代替案は、企業が提供する「商品、サービス」を顧客に愛してもらうという根本的な概念を持たなければ、最終的に構築する経営戦略は功を奏さない可能性が高くなる。
ビジネスと恋愛は、相対する対象(顧客)にとって、愛おしいものかどうかという点で極めて近似しているプロセスと言えるのだ。